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トルクレンチの構造、原理

ここでは、トルクレンチの構造・原理についてご説明いたします。


「トルク」というのは、回転軸の周りに働く力のモーメントのことで、ある物体を軸(あるいは点)のまわりに回転させようとする力の働きを表す量のことです。


 トルク=力の大きさ×力が作用する場所から軸(あるいは点)までの距離


小学校の時に「てこの原理」を習ったと思いますが、あれと同じです。公園でシーソー遊びをするとき、例えば体重が80kgの人と40kgの人が中心軸から同じ距離のところに座れば釣り合いませんが、80kgの人が40kgの人の半分の距離のところに座ればシーソーが釣り合うというやつです。


ですので、ボルトなどに一定のトルク(=モーメント)を作用させる場合、ボルトの軸からなるべく離れた距離で力を作用させるようにした方が、力が小さくてすみます。


  ○-------------
 回転軸     ↑↑ 大きい力が必要


  ○--------------------------
 回転軸            ↑ 小さい力ですむ


つまり、ボルトなどの回転軸から力が作用するまでの距離を長く取って、少ない力で楽にボルトを締め付けられるようにするのがトルクレンチで、これがトルクレンチの原理です。


トルクを実際に数字を使って表現してみます。


回転軸から1mの位置で1kgfの力を作用させた場合のトルクは、

  1kgf×1m=1kgf・m

となります。ここで、1kgfというのは、質量が1kgの物体に重力加速度(9.8m/s2)を作用させたときの力のことです。


また、回転軸から2mの位置で0.5kgfの力を作用させた場合のトルクは、

  0.5kgf×2m=1kgf・m

となって、両者は同じトルクになります。


なお、最近では、SI単位系への統一が進んでいて、[kgf・m]は使われなくなってきています。変換式は下記のとおりですね。

 1[kgf・m]≒9.8[N・m]


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